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おかしのはなし
羊羹

驚くべき羊羹の起源。

 

 東南アジアに日本のお菓子を持って行き、嗜好調査をした事がある。おしなべて高評価であったが、羊羹は人気が無かった。嫌いな理由で多かったのは、「甘い」であった。

 そう、羊羹は甘い。製造方法を簡単に言うと餡(あん)を寒天で固めたものなので、甘く無ければおかしいのである。とらや舟和井村屋も羊羹は甘い。

 ただ、これは現在の話。羊羹には長い歴史があり、鎌倉時代から室町時代に中国から日本に伝わったと言われているが、その原型はなんと羊の煮込みスープであった。羊羹の漢字を分解すると、羊(ヒツジ。動物のヒツジ。)羹(あつもの。肉や野菜を入れた熱い吸い物)である。つまり羊羹は漢字そのままの食べ物が起源であった。

 それでは何故そのアツアツ羊の煮込みスープが甘い和菓子になったかと言うと、羊羹を持込んだ禅宗では肉食が禁じられており、代わりに小豆を使用した事が現在の羊羹の原型と言われている。小豆を使用した羊羹も当初、麦粉または葛粉と混ぜて作る所謂『蒸し羊羹』であり、ここから芋羊羹や、ういろうが派生した。煉り羊羹も砂糖が貴重であった為、当初は甘葛で味付けをしていた。

 因みに羊羹はきちんと真空状態で保存すれば常温でも1年程度保存できるものが多く、非常食としても販売されている。前出のとらやも戦時中には軍からの受注も受けていたという。♠